社会における企業の存在意義を明確に示す「パーパス経営」。不安定な世界情勢や経済環境などを背景にして、この新たな概念が次世代の経営モデルとして注目を集めつつあります。
今回は、事業戦略を加速するために重要なキーワードとなるパーパスの定義やメリットについてご紹介します。


パーパスとは

パーパスとは、「目的、意図」といった意味で、ビジネス分野では社会における「企業の存在意義」と解釈されています。
類似した概念として、ビジョンとミッションが挙げられますが、パーパスは「自分たちは何のために存在するのか」という問いに対する答えであるのに対し、自分たちが目指すところや未来のあるべき姿がビジョンとなります。さらに、ミッションは、パーパスやビジョンの実現に向けた行動指針のことを指します。
つまり、企業においては、存在意義としてのパーパスを明確にすることで、より一貫性のある事実戦略を描くことが可能になるのです。

パーパス経営のメリット

パーパス経営を行うことによって、主に次のようなメリットがあります。

①共感を得られる
株主や取引先、消費者など、企業のステークホルダーからの共感を得ることができます。誰しも、自分が共感する企業を応援したいと思うのは当然のことではないでしょうか?パーパスに共感し、応援してくれるステークホルダーが増えるほどブランディング効果も高まり企業の成長に繋がります。

※「ステークホルダー」とは、英語の「stakeholder」から由来する言葉で、「利害関係者」という意味があります。ビジネスシーンで用いられる場合、企業組織における利害関係者すべてを指す言葉になっており、その対象は株主、経営者、従業員、顧客、取引先も含まれ、非常に広範囲に及びます。

②社員のパフォーマンス向上
社員の立場で考えると、例えば、「ひたすら利益追求のみに重きを置く会社」と、「パーパスを掲げて働く意義を明確にした会社」のどちらの会社で仕事をしたいと思うでしょうか。後者で働きたいと思う方が圧倒的に多いのではないでしょうか。パーパスを掲げることで、社員は誇りを持って働くことができ、その結果としてパフォーマンスの向上にも繋がります。

③革新や変化を生み出す
パーパスがあれば社員全員が同じ方向に足並みを揃えることができます。自分たちが何のために仕事をして、何を目指すのかが明確になっているので、それを実現するためにアイデアを出し合う環境が整い、革新や変化が生まれやすくなります。このようなメリットがある一方、「社会貢献を掲げながら実態が伴っていない」など、見せかけのパーパスでは、ステークホルダーからの信頼を失いかねません。そのため、掲げるパーパスが実現可能で、実際の取り組みとして落とし込まれているかといった検証が必要になります。

パーパス経営が注目される背景

パーパスが注目されている背景には、社会が企業に求める役割が変化してきたことがあります。企業の存在意義が、利益の創出から社会課題解決の貢献へと大きく見直されたのです。自社の利益だけでなく社会にも貢献すべきであるというこの考え方は、古くから日本の会社経営の根底にある「三方よし」にも似たところがあります。
また、1980年代~1990年代半ばに誕生したミレニアム世代の価値観も大きな影響を与えています。ミレニアル世代は幼い頃にバブル崩壊を経験しており、経済情勢が厳しい日本で育った世代です。そのため「社会に貢献したい」という強い気持ちを持っているという特徴があるそうです。今後の消費行動や企業活動の中心となるミレニアム世代の支持は、企業の成長に欠かせない要素になるとみられていますので、社会環境や価値観の変化が進む中、今後はパーパスを軸にした企業経営が重要になっていくことでしょう。

忙しい毎日、業務に追われる毎日ですが、こういったことにも目を向けていきたいですね!

事務助

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