個人事業主にとって、お金の管理や帳簿を付けるなどの経理業務は欠かせません。会社員のように毎月給与が銀行口座に振り込まれているわけではなく、入金されたすべてのお金の使い道は事業主本人の自由となります。しかし、事業活動や税金支払いなどのためにお金を残さなければなりませんので、個人事業主特有の処理が必要になります。そこで今回は、個人事業主の経理処理について説明します。


個人事業主に「お給料」ってあるの??

法人の場合は給与を経費として処理することができます。しかし、個人事業主は利益を報酬として費用計上できません。個人事業主は生活部分と事業部分が直結しているため、たとえ生活と事業のお金を分けて管理していても、税金を計算する上では一体と考えます。
利益をすべて生活費として使えるのですが、経費支払いのための運転資金として確保する必要があるでしょう。そのため、状況に応じた適切な資金管理が大切です。例えば、運転資金に余裕がある場合は生活費に多めに充て、資金繰りが難しい場合は生活費を少なめにするなどは最も分かりやすい例です。

ただし、例外的に給与を費用として計上することができる場合があります。それは、「青色事業専従者給与」です。これは、青色申告を行っている場合に、生計をともにしている配偶者や親族への給与を経費として計上することができるというものです。

★関連記事★家族への給料は経費にできる??「事業専従者控除」と「青色事業専従者給与」について

経費は生活費は経費になるか

個人事業主が収益を生活費に充てる場合、「事業主貸」と「事業主借」と呼ばれる勘定科目を使用します。 個人事業主は、事業と生活を分けて管理すべきですが、税金の計算上、生活と事業を一体化して考える必要があります。

個人事業主の経理業務

普段の整理も大切ですが、特に月末に再度確認しておいたほうが良い項目を見ていきます。

1.領収書・請求書・納品書等の整理
2.経費の支払い漏れ
3.売上の請求、売掛金の回収状況、通帳の記帳
4.(現金を扱っていたら)現金の確認
5.会計ソフトやエクセルへの記帳や入力

業務は日次・月次・年次業務の3つに分けられますが、作業効率化のためにも、会計ソフトやアウトソーシングの利用を創業当初からおすすめしています。

日々の業務を行っていると、お金(利益)を直接生み出さない経理業務がおろそかになってしまうかもしれませんが、毎月きちんと帳簿を付けておくことによって、特にこれから迎える確定申告時に慌てることがありません。そのうえ、毎月の売上の変化が分かったり、何年もやっていると前年同月比での変化が見えてきたりします。そうすることによって資金繰りも分かり、急に経費が増える問題点もみえてきますので、財務の面でも利点がありますので、改めて経理業務について見直してみてはいかがでしょうか。

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